LINEの友だち追加や会員登録で、「あと少しなのに離脱される」という経験はありませんか。
スポーツ用品大手のアルペンが、まさにこの部分に手を入れて成果を出した事例を見つけました。
出典:LINEヤフー for Business 導入事例
やったことは、大きな仕組みを作り替えることではありません。
登録にかかる時間を123秒から79秒へ、36%短縮しただけでした。
「仮会員」と「本会員」でLTVに3倍の差があった
アルペンは以前から会員制度を持っていました。
分析の結果、仮会員と本会員では、2年目の顧客生涯価値(LTV)に約3倍の差があることが分かったそうです。
気づき
問題は「会員になってもらえるかどうか」ではなく、「仮会員から本会員まで進んでもらえるかどうか」だった、ということです。
そこで、本会員化を進めるための施策として、登録の手間そのものを見直しました。
QRコードの読み取りをやめてタッチだけにした
これまでのフローは、QRコードを読み取ってLINE内で操作し、認証を経て個人情報を入力するという流れでした。
これを、LINEミニアプリの「クイック入力機能」で簡略化。
さらに全店舗に1,500個以上のNFCタグを設置し、QRコードの読み取りそのものをやめて、スマホをかざすだけで会員登録が始まる導線に変えました。
結果、2026年2〜3月の本会員登録数は、前年同期比200%を超えたそうです。
この記事でお伝えしたいこと
アルペンは、登録にかかる時間を123秒から79秒へ縮めただけで、本会員登録数が前年比200%を超えました。
特典の魅力を考える前に、登録までの手間そのものを見直す価値があります。

大きな会社の話ではなく導線の話
全店舗にNFCタグを1,500個というのは、確かに大きな会社ならではの規模です。
ただ、その根っこにある考え方は、規模に関係なく使えます。
「友だち追加や登録までに、お客様が何ステップ・何秒かかっているか」を、一度数えてみることです。
以前、インスタグラムからLINEへ誘導する集客導線やLINE登録特典の設計についても取り上げました。
特典の魅力を考える前に、そもそも登録までの手間が多すぎないかを見直す価値はありそうです。

小さな会社でも見直せる3つの場所
- QRコードだけでなく、URLボタン1つで友だち追加できる導線を用意しているか
- 特典を受け取るまでに、入力を求めている項目が本当に必要なものだけか
- 「あと1歩で完了する」ところまで来ているのに、途中で離脱されていないか
まとめ|登録までの秒数を削っただけで会員が増えた話
この記事のポイント
- 仮会員と本会員では、LTVに約3倍の差があった
- 登録の所要時間を123秒から79秒に縮めただけで、本会員登録数は前年比200%を超えた
- 特典の魅力を考える前に、登録までの手間そのものを見直す価値がある
群馬県・埼玉県北部の中小企業の経営者の方の中にも、「LINEの友だちは増えているのに、その先の登録や来店につながらない」という方は少なくありません。
Mikkeでは、こうした導線の見直しについてもご相談を承っています。
よくある質問
Q. 小さな会社でも同じような改善はできますか。
できます。
NFCタグの数や規模は違っても、「登録までの手間を減らす」という考え方自体は規模に関係なく使えます。
Q. 何から見直せばよいですか。
まずは友だち追加や会員登録までに、お客様が何ステップ・何秒かかっているかを数えてみることから始められます。
Q. 特典を魅力的にすることと、手間を減らすこと、どちらが優先ですか。
手間を減らすことです。
特典がどんなに魅力的でも、登録の途中で離脱されてしまうと届きません。