「AIは嘘をつくから使えない」
「このAIはもうオワコン」
スマホを開くたびに、こういう言葉が流れてきます。
先に結論から書きます。
AIは、嘘をついていません。
「いや、平気で間違ったことを言うでしょう」と思われたはずです。
私もそう思っていました。
でも、あれは嘘ではないんです。
そして「もうオワコン」も、たいてい外れています。
理由は2つだけです。
「AIは嘘をつく」と言ってしまうのは、種類を知らないから。
「もうオワコン」と言ってしまうのは、時間軸を知らないから。
専門知識は要りません。
この2つを持っているかどうかで、見える景色が変わります。
判断軸①:AIには「種類」があります
いちばん多い誤解が、これです。
「AIは嘘をつくから使えない」
この言葉が出てくるとき、たいていAIの種類が混ざっています。
お医者さんにパンを焼いてもらっていませんか
初期のChatGPTは、確かに事実と違うことをよく答えていました。
でも、あれはテキスト生成AIです。
問いかけに対して、自然な文章を作ることを目的にしたAIでした。
これは、お医者さんにパンを焼いてもらって、焦げたパンを見て「この人は使えない」と言っているようなものです。
お医者さんは、パンを焼く人ではありません。
悪いのはお医者さんではなくて、頼む相手を間違えたことです。
「書くのが仕事のくせに、うちの店の営業時間も知らないのか」
種類が合っていても、答えようがないことがあります。
これがもう1つの誤解です。
教えていないことを、知っているはずがありません。
当時は学習データに締め切りもあったので、「昨日のニュースも知らないのか」も同じでした。
知らないことを聞かれたAIは、それらしい文章を作ります。
書くのが仕事だからです。
嘘をついていたのではありません。
設計どおりに動いていただけです。
調べてから書くAIもあります
一方で、先に検索して、参照元を示しながら答えるタイプのAIもあります。
Perplexity(パープレキシティ)やGenspark(ジェンスパーク)がそのはしりでした。
こちらは根拠を持って答えるので、間違いがぐっと減ります。
同じ「AI」でも、まったく違う道具です。
2026年のいま状況はさらに変わっています
ここが大事なところです。
2年前は、出典を出してくれるAIが特別でした。
いまは違います。
ChatGPTもGemini(ジェミニ)もClaude(クロード)も、検索して出典を示してくれます。
「出典を出せるAIを選ぶ」という話が、2年で消えました。
出典の数が多く、新しい情報を拾うのが得意なので、裏取りには向いています。
でも、いちばん大事なことは変わりました。
どれを使うかより、出典を開いて自分で確かめるかどうかです。
どのAIも、間違いがゼロになったわけではありません。
判断軸②:この世界は「たった2週間」で変わります
もう1つ、よく見かける言葉があります。
「このAIはもうオワコン」
これも、たいてい外れています。
理由は、時間軸を無視しているからです。
2週間前の評価はもう古い
この世界は日進月歩です。
2週間前はいまひとつだったAIが、バージョンアップで見違える。
そんなことが当たり前に起きます。
Googleの「Bard」は「Gemini」になりました。
ChatGPTもどんどん進化しています。
Claudeも、いまはとても優秀です。
現時点では、どれも大きな差はありません。
なぜいま「オワコン」と言い切れるのか。
そう言っている人は、明日のバージョンアップを知らないだけです。
「いま何がいいか」には賞味期限があります
参考までに、私の現在の使い分けを書いておきます。
- 調べものと裏取りなら、Perplexity
- 長い文章を書いてもらうなら、Claude
- 画像を作るなら、ChatGPT
ただし、この使い分けも来月には変わっているかもしれません。
そういう前提で読んでください。
「これが正解です」と断言している情報こそ、いちばん疑ったほうがいいと思っています。
なぜこれほど混乱しているのか
ここまで読んで、思われたかもしれません。
なぜ間違った情報が、こんなに流れてくるのか。
理由は単純です。
発信している人の多くが、悪気なく間違えているからです。
嘘をつこうとしているわけではありません。
自分が使った1つのAIでの経験を、AI全体の話として語ってしまう。
半年前の情報を、いまの話として話してしまう。
これが積み重なって、受け取る側が混乱しています。
つまり、間違いには型があります。
型が分かれば、見分けられます。
2つの軸をこう使います
整理します。
| 見かける言葉 | 何が抜けているか |
|---|---|
| 「AIは嘘をつく」 | 種類の視点 |
| 「このAIはもうオワコン」 | 時間軸の視点 |
| 「この使い方が唯一の正解」 | 両方 |
情報を見たとき、この2つを当てはめてみてください。
どのAIの話をしているのか。
いつの話をしているのか。
この2つが書かれていない情報は、いったん保留にして構いません。
書かれていれば、信頼できる情報である可能性が高くなります。
私がこの軸を持てた理由
私は2023年から生成AIを使っています。
ChatGPTが日本に入ってきて、半年ほど経った頃からです。
それでも、しばらくは正体がつかめていませんでした。
得体の知れない宇宙のようなもの。
当時のイメージは、そんな感じでした。
変わったのは、2024年に生成AIパスポートという資格を取ってからです。
AIの種類、歴史、仕組み。
体系立てて学んだことで、宇宙の輪郭が見えました。
正直に言えば、覚えた専門用語のほとんどは、もう忘れています。
でも「どういう構成で、どういう歴史を持って、いまここにあるのか」という理解は残りました。
得体の知れないものが、そうではなくなりました。
これがいちばん大きな変化でした。

勘違いしている人が悪いわけではありません
AIについて誤解している方は、本当に多いです。
でも、その方が悪いわけではありません。
学ぶ機会が、まだまだ少ないだけです。
これからAIとは、共存していくことになります。
助けてもらって、サポートしてもらって、相棒として付き合っていける時代になりました。
だったら、相手のことをよく知る努力をしたほうがいい。
でも、そのための体制が整っていません。
だからこそ、体系立てて学ぶ機会に価値があると思っています。
まとめ
AIの情報に振り回されないために、必要なのは2つだけです。
1. 種類 — どのAIの話をしているのか
2. 時間軸 — いつの話をしているのか
この2つを持っていれば、流れてくる情報に動揺しなくなります。
そして、自分の仕事に本当に必要なものを、自分で選べるようになります。
群馬・埼玉北部から、AIエージェントに実務を任せる方法を毎日公開しています。
- 生成AIパスポート保有(2024年)
- 2023年から生成AIを実務で使用
- Webマーケティング歴15年・700名以上を支援
AIをどう使えばいいか分からない、という段階からのご相談も承っています。