「AIに考えてもらう」をやめたら、仕事の質が変わった話

AIの本当の価値と広がる思考

「AIをうまく使えている」と思っていても、実はAIに考えてもらっているだけかもしれません。

AIの本当の価値は、答えを出してもらうことではなく、自分の思考を広げてもらうことにあります。

Webマーケティングに携わって26年。

ChatGPTが日本で使えるようになった半年後の2023年の春から、AIを実務で使い続けてきました。

そこでたどり着いた考えです。

森谷

森谷

群馬県を拠点に「集客導線とAI活用」のコンサルをしている森谷です。Webマーケティングに26年携わり(フリー歴15年)これまで700名以上のクライアント様を支援してきました。

この記事でお伝えしたいこと

AIは材料を集める担当、決めるのは自分という役割分担を、はっきり線引きすることです。この線引きができると、AIを使うほど考える力が育ちます。

AIに「答え」を求めていた時期がありました

AIを使い始めた頃は、企画・文章・分析、何を聞くにも「答え」を求めていました。

もちろんAIは、それらしい答えをすぐに返してくれます。

自分ひとりで考えるより速く、案も出てきます。

ただ、使い続けるうちに気づいたことがあります。

AIが出す答えは、必ずしも自分にとっての正解ではありませんでした。

「それっぽいけれど、何か違う」と感じることも少なくありませんでした。

今の私が思う理由はこうです。

AIには、次のようなことまでは分かりません。

  • 顧客と話したときの微妙な違和感
  • これまで積み重ねてきた経験
  • 本当に実現したい未来

AIが得意なのは「材料を集めること」

今はClaude Code(クロード コード)という仕組みの中で、AIの役割を1つに絞らず分けて使っています。

  • 調べもの・情報収集を任せる担当
  • ファイル整理などの機械的な作業を任せる担当
  • できあがった文章や構成を、あえて厳しい目で見てもらう担当

この3つを役割ごとに分けて頼み、最後に何を選ぶかは自分で決める、という流れにしています。

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気づき

AIが集めてくれた材料と、自分の判断はまったくの別物だと気づいてから、AIとの付き合い方が変わりました。

AIには、膨大な情報を集めて整理する力があります。

しかし、最後に何を選ぶかという意思までは持っていません。

ここが、人間とAIのいちばんの違いだと感じています。

「賛成してくれたから正しい」とは限りません

AIは基本的に、こちらの意図をくみ取って答えようとします。

これは便利な反面、落とし穴にもなります。

自分の考えに自信が持てないときにAIへ相談すると、AIの答えによって、かえって自信がついてしまうことがあります。

そこで、記事や構成が仕上がった段階で、あえて別の視点から厳しく見てもらう役割を1つ用意しています。

「この構成でいいか」「この表現は伝わるか」を、賛成意見だけでなく反対意見も含めて確認してもらう工程です。

賛成意見を求めるだけでは、判断の材料としては足りません。

AIとの付き合い方を相談してみる

AIが書いた文章を そのまま出さないようにしています

文章を書くときも、同じことが言えます。

AIに頼めば、整った文章はすぐに作れます。

ただ、そのまま公開すると、自分で読み返したときに「正しいけれど、自分が言っている感じがしない」と感じることがあります。

AIには、私自身が失敗して悔しかった経験や、仕事の中で感じた違和感までは共有できていないからです。

やらないこと

AIが作った文章を、完成品としてそのまま公開しません。

構成・論点整理・表現の候補出しまではAIに任せ、最後は自分の経験を入れて自分の文章に直しています。

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事業でAIを使うなら 線引きは自分で決めます

ここまでの話は、私個人のAIとの付き合い方です。

ただ、個人事業主やフリーランスとして事業にAIを取り入れる場合も、考え方は同じだと思っています。

AIに任せてよい部分と、自分で決めるべき部分は、事業によって違います。

調べる・整理する・叩き台を作る、という部分はAIに任せやすいところです。

一方で「何を選ぶか」「何をやらないか」「どこを目指すか」という部分は、事業をやっている本人にしか決められません。

この線引きは、誰かに決めてもらうものではなく、自分の事業を見ながら自分で決めるものだと思っています。

自分の事業に合った線引きを相談する

今日これだけ試してみてください

難しく考えず、次の3つから始めてみてください。

step
1
直近でAIに頼んだことを1つ思い出し、材料集めだったか、決断そのものだったかを分けてみる

step
2
AIの答えに納得したときほど「反対の立場ならどう考える?」と聞き直してみる

step
3
AIが作った文章や提案を、そのまま使わずに一度自分の言葉で書き直してみる

完璧に線引きできなくていいと思っています。

私自身、今もこの線引きを都度見直しながら仕事をしています。

まとめ|AIは材料を集める担当 決めるのは自分

この記事のポイント

  • AIは材料を集める担当、決めるのは自分という役割分担をはっきりさせる
  • AIの答えに納得したときほど、あえて反対意見も聞いてみる
  • AIが作った文章は完成品として扱わず、自分の言葉で仕上げ直す

群馬県内でも、AIをどこまで事業に取り入れるかで迷っているという声を、個人事業主の方からよくいただきます。

AIに任せる部分と自分で決める部分の線引きは、事業ごとに正解が違います。

自分ひとりで判断が難しいときは、いちど話しながら整理することもできます。

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よくある質問

Q. AIを使うと考える力が衰えませんか

AIの使い方によって変わると感じています。

AIに答えをもらって終わりにすると考える機会は減りますが、材料集めをAIに任せて自分で判断する使い方を続けると、むしろ考える回数は増えます。

Q. どこまでAIに任せていいか分かりません

正解は事業によって違います。

まずは調べる・整理する作業から任せてみて、選ぶ・決める部分は自分に残すという順番で試してみてください。

Q. AIの答えを疑うと 余計に時間がかかりませんか

毎回すべてを疑う必要はないと考えています。

ただ、最終的な判断をする場面や公開する文章など、あとで取り返しがつきにくい場面だけは別です。

あえて反対意見も聞いてから決めるようにしています。

Q. 複数のAIを使い分ける必要はありますか

必須ではありません。

1つのAIでも、頼み方を「調べる」「整理する」「厳しく見てもらう」のように役割で分けて使うだけで、同じ効果は得られます。

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森谷清乃|集客導線設計×AI活用コンサルタント

群馬を拠点にWeb集客とAI活用を支援する森谷清乃です。 Webマーケティング実務26年。WordPress構築サポート700件以上、CMS全国展開時の加盟企業向け導入支援、SEO講座の講師などを経験。 生成AIパスポートも取得し「集客の仕組み」と「AIの使いどころ」を掛け合わせながら、あなたのお仕事に合った実践的なサポートを提供します。