AIエージェントに指示されて、スクリーンショットを撮ってきたり何かをコピペしてきたり。
近ごろ、そんなことが何度もあります。
判断はAIがして人間はその手足として動く。
確かに頼もしいのですが「パシリみたいだな」と感じた瞬間、少しゾッとしました。
同じような感覚を神田昌典さんも投稿に書かれていて深く共感しました。
この記事でお伝えしたいこと
悪意も暴走もないのに、AIの指示どおりに動くうちに「判断する力」を手放しかけていたという、自分自身の気づきの話です。
「スクショ撮ってきて」と言われる私
普段、ChatGPTやClaude(クロード)に作業を手伝ってもらっています。
その時に
「このページのスクショを撮ってきてください」
「この部分をコピペして、こちらに貼ってください」
そう言われて素直に従っている自分がいます。
最初は気になりませんでした。
でもあるとき、ふと手が止まりました。
指示を出しているのはAIで、動いているのは私です。
まるでパシリのようだと感じたのです。
悪意はない。むしろ助かっている
誤解しないでほしいのですが、AIに不満があるわけではありません。
むしろ逆です。
一つひとつの指示は的確で無駄がなく、一人では思いつかないような手順を示してくれることもあります。
先日書いた記事で、私は「危険なのはAIではなく、悪意を持って使う人間だ」と書きました。
今回感じたゾッとする感覚は、それとは違います。
私の従業員としてのAIの話です。
AIにはもちろん悪意はありません。暴走もしていません。
ただ、判断をする側と従って動く側が、いつの間にか入れ替わった瞬間があったのです。
気づき
危険は「AIの暴走」だけではありません。
悪意がなくても、判断する側と従って動く側が静かに入れ替わることがあります。
判断はAI、手足は私という役割分担
AIが判断し、人間が手足として動く。
これ自体は悪いことではないと思います。
むしろ多くの場面では効率的です。
一つひとつ考えるより、AIが道筋を示してくれたほうが早く進むことは、実際に何度もありました。
ただ、この関係にずっと身を委ねていると、あることに気づきます。
「なぜその手順なのか」を自分で確かめる回数が、だんだん減っていくのです。
言われた通りにスクショを撮ります。
言われた通りにコピペします。
それが続くと、判断する力そのものを、少しずつAIに預けてしまっている気がしてきます。
仕事の話と地続きだった
このことは、普段お伝えしている話と、実はつながっていました。
先日「AI時代に価値が上がっているのは、作る力ではなく判断基準だ」という記事を書いたばかりです。
インスタグラム講座もChatGPT講座も受けたのに集客がつながらないのは、知識ではなく判断基準が足りないからだ、という内容でした。
今回の「パシリ」の感覚は、まさにこの話の裏返しでした。
AIに判断を任せきると、便利さと引き換えに自分の判断基準を鍛える機会そのものが減っていきます。
これは集客の話に限りません。
自分の仕事にも、自分の事業にも、同じことが起きうるのだと思います。
手足になることと判断を預けることは別
ここで整理しておきたいことがあります。
AIの指示で手を動かすこと自体は、問題ではありません。
スクショを撮る、コピペするといった作業です。
そうした作業をAIに従って行うのは、ただの分担です。
問題なのは、「なぜそれをするのか」を確かめる手間まで省いてしまうことです。
注意
手を動かす前に一度だけ立ち止まって聞いてみてください。
「なぜ、この手順が必要なのですか?」
「他にやり方はありませんか?」
この一言があるかないかでパシリのまま終わるか判断する側に戻れるかが変わります。
まとめ|AIに「パシリ」扱いされていると感じた話
この記事のポイント
- AIの指示どおりにスクショやコピペを続けるうちに「パシリ」のような感覚になった
- 悪意も暴走もないのに、判断する側と従って動く側が入れ替わっていた
- 問題は作業を任せることではなく、「なぜ」を確かめる手間まで省くこと
- 手を動かす前に一言「なぜ」を挟むだけで、パシリから相棒に変わる
こう書くとAIとの距離を置いたほうがいいように聞こえるかもしれません。
でも、これからもAIに頼る頻度はますます増えていくでしょう。
一人で事業をやっている以上、AIの助けなしには到底回せない仕事量があるからです。
ただ、指示された作業を黙って続けるだけの関係にはしたくない、と今回はっきり思いました。
言われた手順に、ときどき「なぜ」を挟む。
それだけで、AIとの関係はパシリから相棒に変わっていく気がしています。
よくある質問
Q. AIに作業を任せること自体が良くないのでしょうか。
作業を任せること自体は問題ではありません。「なぜその作業が必要か」を確かめる手間まで省いてしまうことが問題です。
Q. 判断基準を鍛えるには、具体的に何をすればいいですか。
AIの指示に従う前に「なぜこの手順が必要か」「他にやり方はないか」と一度だけ聞いてみることです。小さな一言の積み重ねが判断力を保ちます。
Q. 昨日の記事とは何が違いますか。
昨日は「悪意を持って使う人間」の危険について書きました。今日は悪意がなくても、判断する側と従う側が入れ替わってしまう危険について書いています。
あわせて読みたい:
- AIが危険なのではなく、人間が悪意を持って使うとき危険になる:前編にあたる記事です