AIで画像が作れるようになって、発信はずいぶん楽になりました。
ブログのアイキャッチ。
SNSの投稿画像。
説明用のイラスト。
以前なら写真を探したり、撮影したり、デザインを依頼したりしていたものが、短時間で作れるようになっています。
私自身、記事に使う画像のほとんどをAIで作っています。
だからこそ、使う側として決めていることがあります。
ここがポイント
AI画像を使うときにいちばん大切なのは「事実だと誤解されないか」です。
実際の画像だと誤解されて、それがトラブルに発展しないように線引きしておくことが大事。
そうすればAI画像はかなり安心して使えます。
AI画像は「作れるか」より「どう使うか」が大事になった
生成AIの画像は、以前よりずっと自然になっています。
ぱっと見ただけでは実写なのかAIで作られたものなのか分かりにくい画像も増えました。
便利になった一方で、発信する側には新しい責任も出てきます。
たとえば、
- 存在しない人物を「お客様」として見せる
- 実際には施工していない建物を「施工事例」のように見せる
- 使っていない商品を「使用例」のように見せる
こうした使い方です。
作った側には悪意がなくても、見る側にはその事情が分かりません。
AI画像の問題は、「偽物を作ったこと」より「事実と受け取られる状態で見せたこと」から起きやすい。
見破る仕組みも、すでに広がっています
先日、SNS上の偽画像や誤情報を確認する仕組みについての記事を読みました。
スペクティが提供する「Spectee Pro(スペクティ・プロ)」は、SNS投稿や気象データ、道路・河川カメラ、自治体情報などを集め、災害や事故の状況を可視化する仕組みです。
自治体や報道機関などでも活用されており、SNSの情報についても、AIによるチェックや投稿元の信頼性確認など、複数の方法で確かめています。
最終的には、人の目による確認も行われています。
参考:SNSのウソ画像、どう見破る? 熊本県庁やテレビ局も頼る“すごい企業”の正体(ITmedia NEWS)
さらに、GoogleもAI生成コンテンツにデジタルな印を埋め込む「SynthID(シンスアイディー)」などを使い、画像がAIで生成・編集されたものか確認できる仕組みを広げています。
つまり
「AIで作ったことが分からなければ大丈夫」という考え方はトラブルのもとです。
作る側が最初から誤解されない使い方をしておくことを心がけましょう。
悪意がなくても、信用を失うことがある
ここは、とても大事だと思っています。
AI画像のトラブルというと、悪意のあるフェイク画像を想像しがちです。
でも、小さな事業者の発信で起きやすいのは、もっと身近なケースです。
たとえば、こんな使い方
- お客様の声に、AIで作った人物写真を添える
- 施工事例の記事に、実際には存在しない完成写真を載せる
- 商品の使用シーンを、実際の利用例のように見せる
- 店舗紹介で、現実とは違う店内イメージを実写のように載せる
たぶん、作る側の気持ちは、
「少し分かりやすくしたい」
「見栄えをよくしたい」
くらいだと思います。
でも、見る人がそれを実際の写真だと思ったら、話は変わります。
あとから「これは本当の写真ではありません」と分かったとき、失う可能性があるのは、画像一枚の評価ではありません。
会社や本人への信用です。

私がAI画像を使うときに決めている3つのこと
私自身、記事用の画像ではAIをよく使います。
そのうえで、次の3つは線引きしています。
step
1
AI人物を「実在する人の証拠」に使わない
AIで作った人物を、お客様の声や実績紹介の本人写真としては使いません。
イメージイラストとして使うことはあります。
でも、「この人が実際のお客様です」と受け取られる使い方はしないということです。
step
2
事実を証明する画像として使わない
施工事例、店舗、商品、実績など、実際に存在することを確認してもらうための画像は、AIで置き換えません。
イメージとして使う場合は、実物と混同されにくい表現にします。
私の記事内で水彩画風やイラスト調の画像を使うことが多いのも、そのためです。
ひと目で「説明用のイメージ」と分かる。
これだけでも、誤解は減らせます。
step
3
必要なときは「イメージです」と添える
実写に近いAI画像を使う場合や、実物と誤解される可能性がある場合は、短く説明を添えます。
たとえば、
「※画像はイメージです」
これだけでも十分です。
ここがポイント
隠すより、最初から分かるようにしておく。
そのほうが、AIを使い続けやすくなります。
判断に迷ったら、この1問で考える
細かいルールを全部覚える必要はありません。
私は、迷ったときに一つだけ確認しています。
判断の物差し
「この画像を見た人が、実際にあったことだと思う可能性はあるか?」
あるなら、使い方を変えます。
実際の写真を使う。
イラスト調にする。
イメージ画像だと明記する。
このどれかです。
逆に、単なる説明用イラストや概念図で事実の証明として受け取られる可能性が低いなら、AI画像はとても便利です。
AI画像を使わないほうがいい場面
分かりやすく整理すると、次のような場面では特に慎重になります。
| 場面 | おすすめ |
|---|---|
| お客様の声 | 実際の写真、本人の了承を得た画像、または人物写真を使わない |
| 施工事例 | 実際の施工写真を使う |
| 商品紹介 | 実物の商品写真を使う |
| 店舗・施設紹介 | 実際の店内・外観写真を使う |
| 概念説明・イメージ | AI画像を活用しやすい |
受け取る側としても、画像をそのまま信じない
ここまでは作る側の話でした。
でも、私たちは毎日、受け取る側にもなります。
特に災害や事故など、感情が大きく動く情報ほど、確認してから共有したいところです。
画像を見るときの3つの確認
1. 出どころ
誰が最初に投稿した情報なのか。転載の転載になっていないかを確認します。
2. 日付
以前の画像が、現在の出来事として使われていないか確認します。
3. 別の情報源
公的機関や報道機関など、別の情報源でも同じ出来事が確認できるかを見ます。
とくに日付は見落としやすいところです。
画像そのものが本物でも、別の日・別の場所の画像なら、受け取る意味はまったく変わります。
そして「今すぐ拡散してください」と急かされる情報ほど、一度確認してから動く。
この習慣は持っておきたいと思います。

AI画像を使うのをやめる必要はない
ここまで読むと「ではAI画像は使わないほうがいいの?」と思うかもしれません。
私は、そうは思っていません。
私自身、AI画像を日常的に使っています。
ブログの記事を分かりやすくしたり、説明しにくい概念を絵にしたり、アイキャッチを作ったり。
小さな事業者にとって、とても便利な道具です。
問題なのは「AI画像を使うこと」ではなく、「事実と誤解される使い方をすること」。
ここを分けて考えればいいのです。
まとめ|AI画像は「隠す」のではなく「誤解させない」
この記事のポイント
- AI画像は、実写と見分けにくいものも増えている
- AI生成コンテンツの来歴を確認する仕組みも広がっている
- AI人物を、お客様や実績の証拠として使わない
- 施工事例・商品・店舗など、事実を示す部分は実物の画像を使う
- 必要に応じて「イメージです」と明記する
- 迷ったら「実際にあったことだと誤解されないか」で判断する
AIを使うか、使わないか。
私は、そこが問題ではないと思っています。
使うなら、見る人が誤解しないような状態で使うこと。
今後もこれは気をつけていきたいと思っています。
ここがポイント
AI時代の信用は、「本物に見せる技術」より「何なのかを正直に伝える姿勢」で作られる。
Mikkeでは、AIを活用しながらも、発信する人の信用を損なわない使い方を含めて、集客導線や情報発信の整理をお手伝いしています。
「どこまでAIを使っていいのか分からない」という段階からでも、一緒に整理できます。
よくある質問
Q. AIで作った画像は、必ず「AI画像」と書かないといけませんか?
すべてのAI画像について、一律に同じ表示が必要とは限りません。
ただし、実物・実在人物・実際の出来事と誤解される可能性がある場合は、「イメージです」「AIで作成したイメージです」などと説明しておくほうが分かりやすいでしょう。
Q. AIイラストなら、そのまま使っても大丈夫ですか?
説明用のイラストなど、実際の写真と混同しにくい使い方であれば活用しやすいです。
ただし、事実を証明する場面では、イラストより実際の写真を使うほうが適しています。
Q. お客様の声に添える画像はどうすればいいですか?
実際のお客様の写真を許可を得て使うか、人物写真を使わない方法があります。
AI人物を使う場合は、実際のお客様本人だと受け取られない表現にすることが大切です。
Q. AI画像を実際の写真のように掲載してしまった場合は?
誤解される可能性があると気づいた時点で、画像を差し替えるか説明を追加する方法があります。
そのまま隠しておくより、分かる形へ直すほうが信用を守りやすいと思います。