「AIに聞けば分かる」環境は大企業だけのもの?|ひとりで事業をしているなら自分のことを書いたファイル1枚から

AIで広がるスマート文書整理

「社内の情報をAIに集めるなんて、大きな会社の話でしょう」

「うちはひとりだから、情報がバラバラでも困っていない」

そう感じる方は多いと思います。

先日、マネーフォワードが約2800人規模のグループの社内情報をNotion(ノーション)に集めたというニュースを読みました。

目指しているのは「AIに聞けば分かる」環境だそうです。

先に結論を書きます。

この取り組みは、ひとりで事業をしている人にこそ小さく取り入れる価値があります。

しかも、困っていなくてもです。

私自身、情報がバラバラだった頃に特に困ってはいませんでした。

それでも、AIに自分のことを渡しておいてよかったと思っています。

この記事でお伝えしたいこと

ひとりで事業をしているなら、全部の情報を集める必要はありません。

AIに毎回説明している「自分の事業のこと」をファイル1枚にまとめるだけで十分です。

得られるのは手間が減ることだけではなく、「わかってくれている相手がいる」という安心感でした。

マネーフォワードは何をしたのか?

ITmedia AI+の記事によると、マネーフォワードは2025年10月に全社での移行に取りかかりました。

全社のポータルや部門ごとの知識、議事録、業務の手順などをNotionに集めています。

そして2025年12月末までに、全従業員が使える情報の土台として展開しました。

理由として挙げられていたのは2つです。

  • 情報があちこちに散らばっていて、探したり共有したりするのに手間がかかっていた
  • AIを仕事に組み込むには、AIが参照しやすい形で信頼できる情報にアクセスできる必要があった

今後は「情報を探す」から「AIに聞く」への切り替えも考えているそうです。

私が目にとめたのは、進め方でした。

全部を一度に移さず、優先度の高いものから少しずつ移していたのです。

ひとりで事業をしているなら何を集めればいい?

2800人の会社と同じことをする必要はありません。

ひとりで事業をしている人がまず集めるのは、AIに毎回説明していることだけで十分です。

  • 屋号と、どんな事業をしているか
  • お客様は誰か
  • 文章のルール(です・ます調にする、など)
  • やってはいけないこと

マネーフォワードが「優先度の高いものから」移したのと同じ考え方です。

ひとりの事業でいちばん優先度が高いのは、自分の事業そのものの説明だと私は考えています。

自分の事業のことを1枚にまとめてAIに渡すイメージ

困っていなかった私が作ってみて何が変わった?

正直に書くと、私は情報がバラバラでも特に困っていませんでした。

それでも今は、自分の事業のことをファイルにまとめて、AI(Claude)が作業を始めるときに最初に読むようにしています。

中に書いてあるのは、屋号・お客様は誰か・商品の考え方・表記のルール・やってはいけないことなどです。

作ってみて大きかったのはClaudeに毎回説明しなくてよくなったことです。

そしてもう1つあります。

自分のことをわかってくれている、という安心感です。

森谷
森谷
群馬県を拠点に「集客導線とAI活用」のコンサルをしている森谷です。Webマーケティングに26年携わり(フリー歴15年)これまで700名以上のクライアント様を支援してきました。

なぜ困っていなくても作ったほうがいい?

「困っていないなら、作らなくていいのでは」と思う方もいるかもしれません。

ここからは、私の体験から考えたことです。

ひとりで事業をしていると、自分の事業のことを分かっている相手がいません。

会社なら、同僚や上司が前提を共有してくれています。

ひとりの場合は、その役を誰も担っていません。

ファイル1枚を置くと、AIがその「前提を分かっている相手」の役を引き受けてくれます。

情報を集める価値は、探す手間が減ることだけではありません。

相談する前から、自分のことを分かってくれている相手がいます。

ひとりで事業をしている人にとっては、こちらのほうが大きいと私は考えています。

ひとりの事業で集めるのは「自分を分かってもらうための情報」です。

「自分の事業のことを、何から書けばいいか分からない」という方は、一緒に書き出すところからお手伝いできます。

AIに渡す事業の説明を一緒につくる

全部集めなくていいのはなぜ?

ここまで読んで「過去の資料も、お客様とのやりとりも全部集めなきゃ」と思った方もいるかもしれません。

その必要はありません。

マネーフォワードでさえ、全部を一度には移していません。

ひとりで事業をしているなら、なおさらです。

毎回説明していることを1枚に書く。

AIの答えがずれたら、その原因を1行足す。

それで十分に育っていきます。

うちの事業に必要なAI活用だけ知りたい

AIに毎回説明していることを書き出すイメージ

今日できる小さな行動は?

専用のツールはなくても始められます。

メモ帳でもGoogleドキュメントでも大丈夫です。

step
1
AIに何か頼むとき、毎回説明していることを3つ書き出す

step
2
それを1つのファイルにまとめる(事業内容・お客様は誰か・文章のルール)

step
3
次にAIに頼むとき、そのファイルを最初に渡してから本題を書く

何度か繰り返すうちに、足りない項目が見えてきます。

まとめ|「AIに聞けば分かる」はひとりの事業でも1枚から始められる

マネーフォワードは約2800人分の情報を集め、「AIに聞けば分かる」環境に向かっています。

ひとりで事業をしているなら、そこまでの量は要りません。

  • 集めるのは、AIに毎回説明している自分の事業のことだけ
  • 困っていなくても、作る価値はある
  • 得られるのは手間の削減と「わかってくれている」安心感

全部やらなくていい。

あなたの事業に必要なところだけで十分です。

Mikkeでは、AIの使い方だけでなく、ホームページやインスタグラム、LINEも含めて「あなたの事業に必要なところだけ」を一緒に整理しています。

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よくある質問

Q. Notionを使わないとできませんか?

使わなくてもできます。

ひとりで事業をしている規模なら、メモ帳やGoogleドキュメントのファイル1枚で始められます。

大切なのはツールより、毎回説明していることを書き出すことです。

Q. どんなことを書けばいいですか?

まずは屋号と事業内容、お客様は誰か、文章のルールの3つで十分です。

AIの答えがずれたときに、その原因を1行ずつ足していけば少しずつ育っていきます。

Q. AIに事業の情報を渡しても大丈夫ですか?

お客様の個人情報やパスワードなどは書かないでください。

また、使っているAIサービスがデータをどう扱うかは、サービスや設定によって違います。

各サービスの説明を確認したうえで、公開しても困らない事業の説明から始めるのが安心です。


参考:マネーフォワード、2800人の情報をNotionに集約 「AIに聞けば分かる」環境へ(ITmedia AI+)

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森谷清乃|集客導線設計×AI活用コンサルタント

群馬を拠点にWeb集客とAI活用を支援する森谷清乃です。 Webマーケティング実務26年。WordPress構築サポート700件以上、CMS全国展開時の加盟企業向け導入支援、SEO講座の講師などを経験。 生成AIパスポートも取得し「集客の仕組み」と「AIの使いどころ」を掛け合わせながら、あなたのお仕事に合った実践的なサポートを提供します。