AIに頼めば記事はすぐにできます。
テーマを1行渡せば見出しも本文もそれらしい形で返ってきます。
私もAIを使って記事を書いています。
でも最近は文章を速く完成させることよりも「この記事を読んだ人の、どの認識が変わるのか」を先に考えるようになりました。
きっかけは自分が記事を書くときに大切にしているルールをClaude(クロード)というAIに整理してもらったことです。
この記事で伝えたいこと
AIに「書かせる」のではなく、AIに「自分の一次体験を通して考えさせる」。自分が経験したことを材料に読者の思い込みがどう変わるのかを考えてから文章にする。
この順番を大切にしています。
AIで記事を量産できる時代だからこその落とし穴
いまはAIにテーマを渡すだけで記事の構成から本文まで短時間で作れるようになりました。
情報を整理したり文章のたたき台を作ったりするにはとても便利です。
ただ、同じようなテーマをAIに渡すと似たような結論や構成の記事が返ってくることもあります。
たとえば「個人事業主がInstagramで集客する方法」というテーマなら、ターゲットを決める、プロフィールを整える、継続して投稿する、分析して改善するといった内容が並びやすいでしょう。
どれも大切なことです。
でも、それだけでは「この記事を書いた人だからこそ分かること」が伝わりにくくなります。
もちろん一般的な情報を分かりやすく整理する記事にも価値はあります。
初めて学ぶ人にとっては基本を順番に説明してもらえるだけでも助かるからです。
一方で、私が自分のブログで大切にしたいのはそこからもう一歩進んだ記事です。
AIで文章を作りやすくなったからこそ「何を書くか」だけでなく「自分は何を経験しそこから何を考えたのか」が大切になると感じています。
自分の執筆ルールを書き出したら重複だらけだった
あるとき、記事を書くときに自分が何を気をつけているかを思いつく限りすべて書き出してみました。
これまでは記事を書くたびに「こういうことに気をつけよう」と、そのつど自分に言い聞かせてきましたが一度もまとめたことがありませんでした。
書き出してみて分かったのはルールの数が多いことよりも同じことを違う言葉で何度も書いていたことでした。
- 「本人の経験を大事にする」
- 「架空のエピソードを足さない」
- 「感じてもいないことを書かない」
この3つは別々の文章として並んでいましたが根っこにある考え方は同じです。
そこでClaudeに渡して「重複しているものは消してください」と伝え整理してもらいました。
すると残った核はとてもシンプルでした。
整理して残った2つの執筆ルール
本人が話していない経験・感情・結果・数字は、絶対に作りません。
読者の思い込みが、本人の一次体験を通して変わる記事だけを書きます。
何度も違う言葉で書いていたことがこの2つに集約されました。
ルールを増やすことよりも自分が何を大切にしているのかを明確にすることの方が記事を書くときの判断に役立つのだと感じました。
「AIに書かせる」と「AIに考えさせる」の違い
この作業を通して気づいたのは自分がAIとの記事作りで避けたかったのは「速さ」そのものではなかった、ということです。
避けたかったのは中身が決まらないまま文章だけが速く完成してしまうことでした。
AIに「この記事を書いて」と頼めば一般的な情報を整理した文章を作ってくれます。
それが必要な場面もありますし私も下書きや文章の整理にはAIを使っています。
でも、自分のブログで伝えたいことがあるときは先に別のことを考えたいのです。
本文を書く前に考えたいこと
- 私は実際に何を経験したのか
- そのとき何を勘違いしていたのか
- 経験したことで考え方がどう変わったのか
- 同じような状況の読者に何を持ち帰ってもらいたいのか
こうした材料をAIに渡して一緒に整理していきます。
たとえば今回の記事なら「AIで記事を書くときのルールを整理した」という出来事だけでは単なる作業報告で終わってしまいます。
そこから
「なぜ同じルールを何度も書いていたのか」
「整理したことで何が明確になったのか」
「これから記事を書くときに何を変えるのか」
と考えることで読者にも役立つ話になっていきます。
AIに文章を作ってもらう前に自分の経験から何を伝えるのかを考える。
私にとってはここが大きな違いです。
記事を書く前に5つの順番で考える
今は記事を書く前に次の順番で考えるようにしています。
step
1読者がどんな思い込みを持っていそうか
この記事を読む人は今どんなふうに考えているのか。
どこで迷っているのかを考えます。
step
2自分の一次体験の中にその思い込みが崩れた場面があるか
実際に経験したこと、試してみたこと、うまくいかなかったことの中から記事の材料を探します。
step
3そこから読者に渡せる「新しい見方」は何か
読者が読み終えたあとに「そういう考え方もあるのか」と思える視点を考えます。
step
4その見方が伝わる構成になっているか
経験をただ時系列に並べるのではなく読者が理解しやすい順番に整理します。
step
5ここまで決めてから本文を書く
伝えたいことが明確になってからAIと一緒に文章を整えていきます。
以前のようにいきなり本文から書き始めることは今はほとんどしていません。
本文を書く前に「何を伝える記事なのか」を考える時間を取るようになりました。
文章を速く作れるようになったからこそ、その前の部分を省略しないようにしています。
一次体験がないテーマはどうすればいいのか
ここで「自分の一次体験がないテーマでは記事を書けないのでは?」と思う方もいるかもしれません。
私自身のブログでは一次体験を大切にしていますが、すべての記事に自分の経験が必要だとは考えていません。
たとえば新しい制度の解説やAIツールの機能を比較する記事なら、公式情報を調べて正確に整理すること自体に価値があります。
専門家への取材やお客様から許可をいただいた事例をもとに記事を書くこともできます。
大切なのは経験していないことを経験したかのように書かないことです。
自分で試していないなら「公式情報をもとに整理しました」と伝える。
実際に試したならどこまで試して何が分かったのかを書く。
分からないことは分からないままにしておく。
その区別があるだけでも読者は記事の内容を判断しやすくなります。
速さより読者の見方が変わることを優先する
AIで記事を作りやすくなった今、文章を完成させること自体は以前ほど難しくなくなりました。
だからこそ私は記事を書くときに「この記事を読んだ人の、どの認識が変わるのか」を大切にしたいと思っています。
たとえばAIで記事を書くことについて「AIに任せれば、あとは公開するだけ」と考えていた人がこの記事を読んで「自分の経験や考えを整理するところにまだ自分の仕事があるんだ」と気づく。
そんなふうに読者が読み終えたあとに「では自分の場合はどうだろう」と考え始める記事を書きたいのです。
もちろんすべての記事で大きな気づきを生む必要はありません。
必要な情報を分かりやすく届ける記事も大切です。
ただ、私自身の経験を伝える記事では情報をきれいにまとめるだけで終わらせず、そこから何を考えたのかまで残していきたいと思っています。
AIに文章を任せることはできても自分が何を経験し何を伝えたいのかを決めるところは、これからも大切にしていきたいと思っています。
まとめ|AIに記事を書かせる前に私が考えていること
今回、自分の執筆ルールをClaudeに整理してもらったことで何度も違う言葉で書いていたことが2つの考え方に集約されました。
ひとつは、本人が話していない経験・感情・結果・数字を作らないこと。
もうひとつは、読者の思い込みが本人の一次体験を通して変わる記事を書くことです。
AIに記事を書いてもらうこと自体が悪いわけではありません。
私もAIを使っていますし文章の整理や下書きには大きな助けになっています。
ただ私自身のブログでは、いきなり本文を作るのではなく
「思い込み→一次体験→新しい見方→構成→本文」
という順番を大切にしています。
次に何かを書くときは本文を書き始める前に「自分はこのテーマについて実際に何を経験しただろう」と、ひとつ思い出してみてください。
そこから誰かの見方を少し変える記事が生まれるかもしれません。
MikkeのAI活用・情報発信サポート
Mikkeでは集客導線の設計とあわせてAIを使った発信・記事作りの仕組みづくりも支援しています。
「AIで記事は作れるけれど内容に自信が持てない」という段階からご相談いただけます。
よくある質問
Q. AIに記事を書かせること自体はよくないのでしょうか?
いいえ。AIに下書きや文章の整理を任せることは記事作りの助けになります。
大切なのは何を伝えたいのかを決め、事実や自分の経験を確認したうえで公開することです。
AIに任せる部分と自分で判断する部分を分けて考えるとよいでしょう。
Q. 一次体験がない・少ないテーマでも記事は書けますか?
はい。公式情報を調べて整理する記事や専門家への取材をもとにした記事にも価値があります。
ただし自分が経験していないことを経験したかのように書かないことが大切です。
一次体験が必要な記事なら実際に試してから書く、テーマを絞り直すといった方法もあります。
Q. AIに記事を書いてもらうとき、最初に何を伝えればよいですか?
テーマだけでなく誰に向けた記事なのか、読者がどんなことで困っているのか、自分が実際に経験したこと、そこから何を伝えたいのかを整理して渡すとよいでしょう。
最初から完成原稿を求めるのではなく、まずは記事の核を一緒に考える使い方もおすすめです。
Q. この考え方は、記事以外にも使えますか?
はい。SNS投稿や動画の台本、セミナー資料などにも応用できます。
自分の経験を伝える発信なら
「読者の思い込み→一次体験→新しい見方」という順番で考えることで何を伝えたいのかを整理しやすくなります。