起業しようと思ったとき、最初に考えるのは商品のことだと思います。
- 何を売るか
- いくらにするか
- Instagramを始めるか
- ホームページを作るか
もちろん、どれも大切です。
でも、実際に事業を始める前に、もうひとつ決めておいてほしいことがあります。
ここがポイント
「問い合わせはどこに届いて、自分はどうやって気づくのか」を決めておくこと。
集客は、お客様を連れてきたところで終わりではありません。
届いた声を、ちゃんと受け取れるところまでが集客導線です。
起業すると、いつの間にか問い合わせの入口が増えていく
たとえば、お菓子作りが得意な方が、それを仕事にしようとしているとします。
- 最初はInstagramを始める
- 商品の写真を投稿する
- 少しずつ反応が出てくる
すると今度は、
「LINE公式アカウントもあったほうがいいかな」
「ホームページも必要かな」
と、少しずつ入口が増えていきます。
気づくと、問い合わせ先が増えています
- InstagramのDM
- LINE公式アカウントのトーク
- ホームページの問い合わせフォーム
- メール
入口が増えること自体は悪くありません。
お客様によって、使いやすい連絡方法が違うからです。
問題は、そのあと。
入口を増やしたのに、「誰が、いつ、どこを見るのか」が決まっていない。
ここで問い合わせの見落としが起きます。
問い合わせメールを、迷惑メールの中に埋もれさせたくなかった
これは、私自身の話です。
ホームページの問い合わせフォームも、メールの送受信も、特に問題はありませんでした。
困っていたのは、別のことです。
毎日たくさん届くメールの中に、お客様からの問い合わせが紛れてしまうこと。
迷惑メールや営業メールが増えると、受信トレイを開いただけでは、どれが大事なメールなのか分かりにくくなります。
だからといって、仕事中ずっとメールボックスを見ているわけにもいきません。
そこで考えました。
欲しかったのは、こんな仕組み
お客様から問い合わせが来たときだけ、パソコンの画面にポップアップで知らせてほしい。
その他のメールでは、仕事を中断させたくない。
必要なメールだけ、確実に気づけるようにしたかったのです。
そこで、AIを使ってこの通知の仕組みを設定しました。
AIが1日に3回問い合わせメールを確認して、該当するものが届いていたら、パソコンの画面にポップアップを表示します。
しかも、通知は一瞬出て消えるのではなく、自分で確認するまで画面に残るようにしました。
席を外しているときに問い合わせが届いても、戻れば分かります。
メールを「受信できる」だけではなく、大切なメールに「気づける」仕組みまで作っておく。
ここでAIが役立ったのは、問い合わせに返信することではありません。
たくさんの情報の中から、見落としたくないものを拾う仕組みを作ること。
こういうところにAIを使うと、小さな事業でも日々の管理をかなり整理しやすくなります。
起業前に決めておきたい3つのこと
難しい仕組みを作る必要はありません。
まずは、次の3つを決めておくだけでも違います。
step
1
問い合わせの入口を書き出す
まず、どこから連絡が来る可能性があるのかを書き出します。
- LINE
- ホームページ
- メール
- 電話
まだ使っていないものまで増やす必要はありません。
今ある入口を把握することが先です。
step
2
最終的にどこで管理するか決める
入口が複数あっても構いません。
ただ、問い合わせが来たあとに、対応状況を確認する場所はなるべく散らかさないほうが管理しやすくなります。
たとえば、
- 問い合わせフォームは専用メールで受け取る
- DMやLINEで相談が来たら管理表にも記録する
- 対応済み・未対応が分かるようにする
という形です。
紙のノートでも、スプレッドシートでも構いません。
大切なのは、「どこを見れば未対応が分かるか」を決めることです。
step
3
自分で問い合わせを送ってみる
これが一番簡単で、一番大事です。
お客様になったつもりで、自分の問い合わせフォームから送信してみます。
InstagramやLINEも、可能なら実際の受信状態を確認します。
そして、
- ちゃんと届いたか
- 通知されたか
- スマホでも気づけるか
- 迷惑メールに入っていないか
- 返信するときに困らないか
まで確認します。
ここがポイント
フォームが表示されているだけでは、「問い合わせできる状態」とは言えません。
送信して、自分が受け取り、気づけるところまで試して初めて確認できます。
「問い合わせが来てから考える」では遅いことがある
起業前だと、こう思うかもしれません。
「まだお客様もいないし、そこまで準備しなくてもいいのでは?」
でも、問い合わせは予告してから来てくれるわけではありません。
Instagramの投稿を見た人が、突然DMをくれることもあります。
ホームページを見つけた人が、フォームから相談してくれることもあります。
そのとき、こちらが気づかなければ、お客様から見える景色はひとつです。
「返事が来ない」
フォームの不具合なのか。
通知設定の問題なのか。
忙しくて見落としているのか。
お客様には分かりません。
起業直後だからこそ大切にしたい
最初に問い合わせてくれる人は、まだ実績や口コミが少ない段階で、自分を見つけてくれた人です。
だからこそ、その声を取りこぼさない仕組みを先に作っておく。
これは大げさなDXではなく、商売を始めるための小さな準備だと思います。
「入口を1つにする」より「管理を1つにする」
ここは少し整理しておきたいところです。
Instagramしか使わない。
LINEしか使わない。
ホームページからしか受け付けない。
必ずしも、そこまで絞る必要はありません。
お客様は、それぞれ使いやすい方法で連絡してきます。
だから、入口は複数あってもいい。
ただし、
考え方はシンプルです
入口は複数でもいい。
でも「未対応の問い合わせはどこを見れば分かるか」は、1か所に寄せる。
この違いは大きいです。
「全部ホームページから問い合わせてください」とお客様を縛るのではなく、こちら側の管理を整理します。
通知は「多ければ安心」ではない
問い合わせを見落とさないために、すべての通知をオンにすればいい。
そう考えたくなります。
でも、通知が多すぎると、今度は全部が同じ重要度に見えてしまいます。
私自身、メールの受信通知が邪魔でパソコンの設定を切ってしまった結果、必要な通知まで気づけない状態になっていました。
だから大切なのは、通知を増やすことではありません。
「これは見落としたくない」という通知だけが、きちんと目に入る状態を作る。
問い合わせ専用のメールアドレスやフォルダを作る。
重要なものだけ通知する。
決まった時間に確認する。
自分の仕事のしかたに合わせて、無理なく続けられる形にしておくことが大切です。
私は今、確認そのものも仕組みに任せています
私の場合は、問い合わせを見落とした経験から、確認そのものも仕組みに任せるようにしています。
メールボックスを決まった時刻に確認し、新着があれば画面に知らせる仕組みを使っています。
1日4回、決まった時刻にAIが確認して通知してくれる。
その通知は自分でボタンを押すまで画面から消えないようにしているので、席を外していてもパソコンデスクに戻れば気づけます。

こういう仕組みを作るときにAIを使える場面も増えています。
AIや自動化の役割
AIが問い合わせを生み出してくれるわけではありません。
すでに届いている問い合わせを見落とさない。
確認の負担を減らす。
人が忘れるところを、仕組みで補う。
私は、こういう使い方にAIや自動化の良さがあると思っています。
起業前に、紙に3行だけ書いてみる
ここまで読んで、システムを作らなければと思う必要はありません。
まずは紙でもメモアプリでもいいので、次の3つを書いてみてください。
起業前の問い合わせチェック
1. 問い合わせは、どこから来る?
Instagram、LINE、ホームページ、メールなど。
2. 未対応の問い合わせは、どこを見れば分かる?
メール、管理表、ノートなど。
3. 届いたとき、どうやって気づく?
通知、スマホ、決まった時間の確認など。
Instagram・LINEはパソコンのタブブラウザで開いておくだけでも、問い合わせに気づきやすくなります。
まとめ|集客は「問い合わせが届くところ」で終わらない
この記事のポイント
- 起業前に「問い合わせはどこへ届くか」を確認する
- 入口が複数あっても、未対応を確認する場所はなるべくまとめる
- フォームは、自分で実際に送信して受信まで確認する
- 通知は増やすのではなく、必要なものに気づける状態を作る
- 問い合わせ確認は、AIや自動化で補助することもできる
起業すると、どうしても「どうやってお客様を集めるか」に意識が向きます。
- web広告
- ホームページ
- Googleビジネスプロフィール
- note
- 𝕏
どれも入口を作るためのものです。
でも、入口を作っただけでは商売は始まりません。
ここがポイント
「見つけてもらう」→「問い合わせてもらう」→「こちらが気づく」→「返事をする」
ここまでつながって、初めて一本の導線になります。
作ることと、受け取ることは別の仕事です。
だから、事業を始める前に一度だけ確認してみてください。
「注文や問い合わせはどこに届いて、私はどうやって気づくのか?」
最初のお客様をきちんと迎えるためには、とても大事な準備です。
Mikkeでは、ホームページ・Googleビジネスプロフィール・LINE・SNSを別々に考えるのではなく、お客様が見つけてから問い合わせるまでの流れとして整理しています。
これから起業される方の、最初の集客導線づくりからご相談いただけます。
よくある質問
Q. Instagramだけで起業しても大丈夫ですか?
最初から複数の媒体を用意する必要はありません。
Instagramから始める場合でも、DMが届いたときに気づけるか、問い合わせ後にどう対応するかを決めておくことが大切です。
Q. ホームページは起業前から必要ですか?
すべての事業で、起業前から必須とは限りません。
ただ、事業内容・料金・実績・問い合わせ方法などを、自分で管理できる場所としてホームページを持つ意味はあります。
必要性は、事業内容やお客様が情報を探す方法に合わせて考えるとよいでしょう。
Q. 問い合わせが増えてきたら、どう管理すればいいですか?
まずは、「未対応・対応中・対応済み」が分かる状態を作ります。
件数が少ないうちは、ノートやスプレッドシートでも構いません。
問い合わせ件数が増えてから、必要に応じて管理ツールや自動化を検討すれば十分です。
Q. 通知が多すぎて、逆に見なくなってしまいます。
すべての通知をオンにする必要はありません。
問い合わせ用のメールや重要な連絡だけを通知対象にしたり、決まった時間に確認したりする方法があります。
「たくさん知らせる」より、「必要なものに確実に気づける」状態を目指します。