「生成AIパスポートって難しいの?」
「専門用語が多そうだけれど、暗記が苦手でも受かる?」
これから受験を考えている方なら、そんな不安があるかもしれません。
先に、私自身が受験して感じた結論からお伝えします。
生成AIパスポートは、用語をひたすら丸暗記するよりも、AIの仕組みや用語同士のつながりを理解したほうが合格しやすい試験です。
私は2024年10月、50歳のときに受験しました。
勉強を始めてみると、見慣れない専門用語や英語の略語が次々に出てきます。
正直、すべてを覚えるのは無理でした。
それでも合格できました。
振り返ってみると、いちばん役に立ったのは「覚えること」ではなく、AIの全体像を地図のように理解することだったと思います。
この記事では、実際に受験した経験をもとに、費用、勉強時間、難易度、勉強法、そして受験して感じたことまで、できるだけ具体的にまとめます。
生成AIパスポートの費用と勉強時間
まず、受験を考えたときに気になる費用と勉強時間から紹介します。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 受験料(一般) | 11,000円 |
| 受験料(学生) | 5,500円 |
| 公式テキスト | 2,200円 |
| 一般受験の場合の合計 | 13,200円 |
私が勉強のために用意したのは、受験料と公式テキストだけです。
スクールには通っていませんし、有料の追加教材も購入していません。
渡しの場合、勉強時間は1日1時間ほどを約1か月でした。
もちろん、もともとのAI知識や勉強に使える時間によって必要な期間は変わると思いますが、私の場合はこのくらいで合格できました。
試験は自宅から受験できます。
私が受験した2024年10月の回では、決められた1日だけに試験が行われるのではなく約1か月の開催期間があり、その期間内で自分の都合のいいタイミングに受験する形式でした。
ちなみに私は、かなり最後まで勉強を続けて開催期間の最終日に近いところで受験しました。
私が受験した回の合格率は75.76%
私が受験した2024年第3回の実績では、次のような結果でした。
| 項目 | 数字 |
|---|---|
| 開催期間 | 2024年10月1日〜10月31日 |
| 受験者数 | 3,733名 |
| 合格者数 | 2,828名 |
| 合格率 | 75.76% |
75%を超えているので、数字だけを見ると「比較的受かりやすい試験」に見えるかもしれません。
ただ、逆に考えると、約4人に1人は不合格です。
そのため、申し込めばほぼ自動的に受かる試験、という感覚ではありませんでした。
一方で、きちんと勉強すれば十分に対策できる試験でもあります。
実際に受けてみて感じたのは、難問を解くというより、似た言葉の違いを理解しているかどうかを確認される試験だということでした。
生成AIパスポートの難易度は「知っているだけでは迷う」
試験中に何度も感じたのが、
「これ、どっちだったっけ?」
という迷いでした。
極端な引っかけ問題という印象ではありません。
ただ、似たような用語や考え方が選択肢に並ぶので、言葉だけを覚えていると判断に迷います。
反対に、「この言葉は何を意味していて、ほかの概念とどう違うのか」が理解できていると、選択肢を絞り込みやすくなります。
私の場合、公式テキストの巻末についている問題を繰り返し解いたことがかなり役立ちました。
もちろん、本番でまったく同じ問題が出るわけではありません。
それでも、問題集を解きながら、
「なぜこれは正解なのか」
「なぜこちらは違うのか」
まで確認しておくと、聞かれ方が変わっても対応しやすくなります。
だから私は、この試験は暗記量より理解度が重要だと感じましたし、受験後もこの理解力が仕事の質を変えてくれます。
私がやった勉強法は公式テキストを繰り返しただけ
実際にやった勉強法は、とてもシンプルです。
- 公式テキストを読む
- 巻末の問題を解く
- 間違えた部分をテキストで確認する
- もう一度問題を解く
基本的には、この繰り返しでした。
YouTubeで解説動画をいくつか見たこともありますが、私の場合は補助的な位置づけでした。
中心にしたのは、あくまで公式テキストです。
たくさんの教材に手を広げるよりも、まず公式テキストの内容を理解できるようになることを優先したほうがいいと思います。
というかむしろ公式テキストだけで充分です。
そして、その中でも特に効果があったのが、AIの相関図を自分で作ることでした。
合格にいちばん役立ったのは「相関図」だった
AIについて勉強していると、さまざまな用語が次々に出てきます。
最初の頃は、それぞれが別々の知識に見えました。
ところが勉強を進めていくと、実際には多くの用語が階層構造になっていたり、親子関係のようにつながっていたりします。
たとえば、学習方法だけを見ても、
- ルールベース
- 機械学習
- 教師あり学習
- 教師なし学習
- クラスタリング
- 次元削減
といった言葉が出てきます。
これらを単語帳のように一つずつ暗記しようとすると、私にはかなり難しく感じました。
そこで、紙に簡単な図を書きながら整理していきました。
「これは、この中に入る」
「これは、こちらのグループ」
「この考え方から、こちらにつながる」
そんなふうに整理していくと、テキストを読んでいる途中でも、いま自分が全体のどこを勉強しているのかが分かるようになります。
知識をバラバラに覚えるのではなく、地図の上に置いていく感覚です。
この勉強法に変えてから、かなり理解しやすくなりました。
もしこれから受験するなら、公式テキストを読むだけではなく、自分なりのAI相関図を作りながら勉強する方法をおすすめします。
きれいな図である必要はありません。
自分が理解できれば、それで十分です。
一緒に受験した人は暗記中心で不合格だった
実は、私を生成AIパスポートに誘ってくれた人も、同じ試験を受けました。
結果は不合格。
あとで勉強方法について話してみると、その人は用語や定義をかなり真面目に暗記していたそうです。
「合格する自信もある」と言っていました。
もちろん、暗記そのものが悪いわけではありません。
ただ、問題の聞かれ方が少し変わると、
「覚えていた文章と違う」
となってしまい、判断しづらかったようです。
私は逆でした。
正確な定義や細かな言葉は、かなり忘れていました。
それでも、
「これは何の仲間なのか」
「どの考え方とつながっているのか」
という大まかな構造は頭に残っていました。
そのため、文章の形が変わっても、意味を考えながら選択肢を選ぶことができました。
この経験からも、私は生成AIパスポートは丸暗記だけで挑むより、用語同士の関係を理解したほうが強い試験だと感じています。
CNNやRNNなどの英語略語は「意味」から覚える
勉強中に私が特に苦戦したのが、英語の略語です。
CNN、VAE、GAN、RNN、LSTM などなど…
最初に並べて見たときは、ほとんど暗号でした。
でも途中から
「略語そのものを覚えようとするから難しいのでは?」と思うようになりました。
そこで、何の略なのか、その英単語がどんな意味なのかを見るようにしました。
たとえば、
- CNN:Convolutional Neural Network
- RNN:Recurrent Neural Network
- LSTM:Long Short-Term Memory
- GAN:Generative Adversarial Network
- VAE:Variational Auto-Encoder
という形です。
英語を見ると、それぞれの名前に仕組みのヒントが含まれています。
たとえば「Recurrent」なら「繰り返す」という意味があるので、
「前の情報を次につなぎながら処理するものなんだな」
というイメージが持てます。
「Adversarial」なら「敵対する」という意味なので、
「競わせる仕組みなんだな」と理解しやすくなります。
こうして意味をほどいていくと、丸暗記する量がかなり減りました。
私はいまでも、それぞれの技術について専門家のような厳密な説明はできません。
でも、「この言葉は、こういう方向の技術だった」という輪郭は残っています。
50歳になり、若い頃のように何でもそのまま記憶できる感覚はありませんでした。
それでも合格できたのは、覚えることより、意味をたどることに切り替えたからだと思っています。
試験後に残ったのは知識より「AIの地図」だった
試験が終わって時間が経つと、覚えていた専門用語はかなり抜けていきました。
それでも、不思議とAI全体の輪郭は残っています。
AIがどんな歴史をたどってきたのか。
どんな種類があるのか。
どんな技術が、どのようにつながっているのか。
そして、これからどの方向へ進んでいきそうなのか。
細かな用語よりも、そうした全体像が頭に残っています。
この「地図」があることで、その後AIに関するニュースやSNSの投稿を見たときにも、自分なりに判断しやすくなりました。
「この話は少し極端だな」
「これは別の種類のAIの話と混ざっているな」
「少し前の情報かもしれないな」
と、一歩引いて考えられるようになったのです。
そう考えると、生成AIパスポートの勉強で得たいちばん大きなものは、資格そのものよりも、AIについて考えるための土台だったのかもしれません。
生成AIパスポートを受けたほうがいい人
では、誰でも受験したほうがいいのでしょうか。
私は、必ずしもそうは思いません。
ChatGPTなどに質問したり、文章作成を手伝ってもらったりする程度であれば、資格がなくても十分に使えます。
使いながら少しずつ覚えていけばいいでしょう。
一方で、これからもっと深くAIを仕事に取り入れていきたい人には、学んでおく価値があると思います。
特に、
AIエージェントを使っていきたい人
仕事の一部をAIで自動化したい人
には、基礎知識が役立ちます。
AIに任せる仕事が増えてくるほど、
「このAIは何が得意なのか」
「どこまで任せられるのか」
「どんなリスクがあるのか」
を判断する必要が出てくるからです。
AIを使うだけなら、詳しい仕組みを知らなくても始められます。
でも、AIに仕事を任せる範囲が広がってくると、使う側にも最低限の地図が必要になると感じています。
生成AIパスポートの費用・難易度・勉強法まとめ
最後に、私が実際に受験した経験をまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 費用 | 13,200円(一般受験料11,000円+公式テキスト2,200円) |
| 勉強時間 | 1日約1時間 × 約1か月 |
| 使用教材 | 公式テキスト1冊 |
| 試験形式 | 自宅受験・開催期間内に受験 |
| 合格率 | 75.76%(2024年第3回) |
| 難易度の印象 | 似た選択肢で迷う問題がある |
| 勉強のコツ | 用語を暗記するより、相関関係を理解する |
| おすすめ勉強法 | 自分でAIの相関図を作る |
生成AIパスポートの勉強を始めたとき、私は専門用語の多さを見て、
「これは全部覚えられない」
と思いました。
実際、全部は覚えられませんでしたが、それでも合格できました。
だから、もし今、
「年齢的に覚えられるかな」
「専門用語が苦手だから無理かもしれない」
と感じているなら、必要以上に心配しなくてもいいと思います。
すべてを覚えようとするのではなく、まず、
「これは何と何がつながっているのか」
を理解するようにしてみてください。
暗記するのではなくAIの地図(相関図)を作る。
私の場合は、それがいちばん合格につながった勉強法でした。
群馬・埼玉北部から、AIエージェントに実務を任せる方法を公開しています。
- 生成AIパスポート保有(2024年)
- 2023年から生成AIを実務で活用
- Webマーケティング歴15年
- これまで700名以上を支援
資格を取ったあと、AIの見え方や仕事への向き合い方がどう変わったのかについては、別の記事でも紹介しています。