「お客様への説明動画やスタッフ向けの研修動画を作りたい。でも、台本ってどうやって書けばいいの?」
そう思っている方は多いと思います。
動画というと、台本を書いて、スライドを作って、録画して、編集して……と、急にやることが増えるように感じます。
でも、最初から凝った動画を作る必要はありません。
AIと一緒に台本を作り、Canvaで簡単なスライドを作って、自分の声で説明する。
まずは、このくらいから始めれば十分です。
この記事では、接客や研修で何度も説明している内容を動画にするためにAIで台本を作るところから、スライド作成、録画までの流れを順番に紹介します。
この記事で作る動画
最初に目指すのは凝った動画ではありません。「AIで台本を作る → Canvaでスライドを作る → 自分の声で説明する」というシンプルな説明動画です。必要になったら、あとからCapCutなどで字幕や編集を加えます。
まず「動画編集」ではなく 何を伝えるかを決める
最初に動画編集ソフトを開く必要はありません。
先に決めたいのは「この動画を見た人に何が分かるようになってほしいか」です。
たとえば、お客様向けに施工の流れを説明するなら、
- 現地調査
- 見積もり
- 契約
- 着工
- 引き渡し
というように普段説明している内容を一度書き出します。
スタッフ研修なら、
- 電話を受けたときの対応
- 予約の入れ方
- キャンセル時の対応
- お客様情報の入力方法
など繰り返し教えていることを洗い出します。
ここでは文章にする必要はありません。
普段、自分が何度も説明していることを箇条書きにするだけで大丈夫です。
1本の動画に全部入れようとしない
次に、書き出した内容を動画ごとに分けます。
最初は、1本につき1テーマで考えると作りやすくなります。
たとえば「ご予約について」という一本の長い動画を作るより、
- 予約方法
- 予約変更の方法
- キャンセルについて
- 当日の持ち物
というように分けます。
長さも最初から厳密に「5分以内」と決めなくても構いませんが、接客や社内研修で必要なところだけ見返せる動画なら、1テーマを数分程度にまとめると扱いやすくなります。
「動画を作る」と考えるより「いつも口頭で説明していることを、1テーマずつ残す」と考えると始めやすくなります。
AIと一緒に台本を作る手順
ステップ1|動画1本のテーマを1行で決める
まず「この動画で何を伝えるか」を1文にします。
たとえば、
初めて来店するお客様に予約から当日までの流れを説明する。
このくらいで十分です。
ステップ2|自分が話したいことを箇条書きにする
次に自分が普段説明していることを書き出します。
たとえば、
- 予約はWebフォームからできる
- 予約後に確認メールが届く
- 当日は予約時間の5分前を目安に来てもらう
- 持ってきてほしいものがある
この段階では、きれいな文章にしなくて大丈夫です。
むしろ、ここに自分が知っている事実を入れることが重要です。
ステップ3|ChatGPTやClaudeに台本の下書きを作ってもらう
材料がそろったらChatGPTやClaude(クロード)などのAIに渡します。
たとえば、こんなふうに頼みます。
以下の内容をもとに、お客様向けの説明動画の台本を作ってください。
対象:初めて利用するお客様
テーマ:予約から当日までの流れ
長さ:3〜5分程度を想定
口調:専門用語を使わず、やさしく説明する必ず入れる内容:
・予約はWebフォームからできる
・予約後に確認メールが届く
・当日は予約時間の5分前を目安に来てもらう
・持ち物は○○ここに書かれていない料金、手順、サービス内容、実績などは推測して追加しないでください。
これでゼロから文章を考えるより台本の形を作りやすくなります。
ステップ4|AIが作った台本を自分の言葉に直す
ここはAIに任せきりにしないところです。
声に出して読んでみて「私はこんな言い方をしないな」と感じた部分を直します。
さらに、実際にお客様からよく聞かれる質問や自分が普段説明するときに必ず伝えている注意点があれば加えます。
AIにゼロから経験を作らせるのではなく自分が持っている材料をAIに整理してもらう。
この使い方なら自分らしさを残しやすくなります。

台本ができたら Canvaでスライドを作る
ここで「スライドはPowerPoint? Canva? CapCut?」と迷う方もいると思います。
動画制作が初めてなら私はまずCanvaで作る方法をおすすめします。
Canvaにはプレゼンテーション用のテンプレートがあり文字や写真を差し替えながらスライドを作れます。
さらに、作ったプレゼンテーションを表示しながら自分の声や画面を録画することもできます。
つまり、最初の説明動画なら、
- AIで台本を作る
- Canvaでスライドを作る
- Canva上でスライドを見せながら話す
- 録画した動画を確認する
という流れで作れます。
最初から複数の動画編集ソフトを覚えなくてもいいのがメリットです。
スライドは「台本を全部書く場所」ではありません
ここは初心者の方がやりがちなところです。
AIが作った台本を、そのままスライドに貼り付けないでください。
スライドに入れるのは話している内容を理解するための見出し・キーワード・写真・図です。
たとえば、予約方法を説明する動画なら、
- 1枚目:予約から当日までの流れ
- 2枚目:STEP1 Webから予約
- 3枚目:STEP2 確認メールをチェック
- 4枚目:STEP3 当日の持ち物
- 5枚目:困ったときの問い合わせ先
くらいでも構いません。
詳しい説明は自分の声で。スライドは理解を助けるために使う。
そう考えるとスライド作成もかなり楽になります。
Canvaでスライドを作る簡単な手順
Canvaを開いたら「プレゼンテーション」のテンプレートから自分の業種や雰囲気に近いものを一つ選びます。
最初からデザインする必要はありません。
選んだテンプレートの色を自社カラーに変え、ロゴを入れ、文字を差し替えます。
そして、基本のデザインを一度作ったら、それを複製して使います。
毎回違うデザインにするより同じレイアウトを使ったほうが研修動画や説明動画として統一感が出ます。
初心者なら まずこの組み合わせ
台本:ChatGPTまたはClaude
スライド:Canva
録画:Canva
まずはこの3つで十分です。動画編集までやりたくなったら、その段階でCapCutを追加します。
CapCutを使うのは もう少し編集したくなってから
では、CapCutは使わないのでしょうか。
そんなことはありません。
録画したあとに、
- 言い間違えたところを細かくカットしたい
- 字幕を付けたい
- 音声を聞きやすく調整したい
- 画面の一部を強調したい
ということが出てきたらCapCutのような動画編集ツールが便利です。
CapCut Desktopには動画編集だけでなく画面録画や音声収録、自動字幕などの機能もあります。
ただ、初めて一本作る段階で、AI、Canva、CapCutを全部覚えようとすると、それだけで大仕事になります。
最初はCanvaで完成させる。必要になったらCapCutで編集する。
私は、この順番のほうが初心者には始めやすいと思います。
1本の動画に入れる内容の決め方
台本は次のような構成にすると整理しやすくなります。
| パート | 時間の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 冒頭 | 15〜30秒程度 | 「今日は○○について説明します」と伝える |
| 本題 | 2〜4分程度 | 伝えたいことを数点に整理して説明する |
| まとめ | 30秒〜1分程度 | 大切なことを振り返り、必要なら次の行動を伝える |
これは絶対的なルールではなく短い説明動画を作るときの一つの目安です。
特に大切なのは冒頭です。
「この動画を見ると何が分かるのか」を最初に伝える。
そうすると見る側も自分に必要な動画か判断しやすくなります。
Canvaで録画するとき 顔出しは必要?
最初から顔を出す必要はありません。
スライドと自分の声だけでも説明動画は作れます。
Canvaではプレゼンテーションを表示しながら録画できカメラを使って自分を映す方法だけでなく音声中心で収録することもできます。
まずは、
スライド+自分の声
から始めてみてください。
慣れてきたら冒頭だけ顔を出したり画面の隅に自分を表示したりする方法もあります。
台本は「読む」より「説明するためのガイド」にする
台本があると一字一句間違えずに読もうとしてしまうことがあります。
でも、お客様への説明や社内研修ならアナウンサーのように話す必要はありません。
むしろ、普段お客様やスタッフに説明しているときの話し方に近いほうが自然です。
録画前に一度声に出して読んで言いにくいところを直します。
必要なら何度か練習して自分が話しやすい文章に変えてください。
AIが書いた文章に自分を合わせるのではなく自分が話しやすいようにAIの文章を直す。
ここは大事なところです。

AIに任せるところと 人が確認するところを分ける
AIを使えば動画制作の負担を減らせます。
たとえば、AIには、
- 箇条書きの整理
- 台本の構成
- 話す順番の提案
- スライド見出しの案
- 長すぎる文章の整理
などを手伝ってもらえます。
一方で、人が確認しなければならないことがあります。
- 料金は正しいか
- サービス内容は正しいか
- 対応範囲は正しいか
- 社内の手順と合っているか
- 実際に経験していないことが追加されていないか
特に接客動画や研修動画は一度作ると繰り返し使われる可能性があります。
AIがきれいに書いた文章だから正しい、とは考えないこと。
公開・共有する前に必ず人が内容を確認します。
最初に動画にするなら「何度も説明していること」から
「何を動画にすればいいのか分からない」という方は新しいテーマを考えなくても大丈夫です。
まず普段の仕事を思い出してみてください。
- お客様から何度も聞かれること
- 新しいスタッフが入るたびに説明していること
- メールで毎回同じ説明をしていること
そこが動画化の候補です。
一度動画にしておけば「まずこの動画を見てください」と案内できる場面が出てきます。
そして動画を見たあとに分からなかったところだけ人が説明する。
AIを使った動画づくりの価値は単に動画を早く作ることではありません。
人が何度も繰り返している説明を整理し人にしかできない対応へ時間を使えるようにすること。
私は、ここにあると思っています。
まとめ|最初の1本は「AI+Canva」からでいい
説明動画や研修動画を作ろうとすると撮影機材や動画編集ソフトから考えたくなります。
でも、最初に必要なのは高価な機材でも、高度な編集技術でもありません。
- 何度も説明していることを1つ選ぶ
- 自分が知っている事実を箇条書きにする
- ChatGPTやClaudeに台本を整理してもらう
- Canvaでシンプルなスライドを作る
- スライドを見せながら自分の声で説明する
- 必要になったらCapCutで字幕や編集を加える
この順番なら動画編集をしたことがない方でも一つずつ進められます。
最初から「動画制作」を目指さない。「いつもの説明を一本残す」ことから始める。
そう考えると、かなりハードルが下がります。
Mikkeでは、AIを使った台本づくりだけでなく、接客・研修・案内など、日々繰り返している仕事を整理し、AIをどう使えば実務が楽になるのかを一緒に考えています。
「何を動画にすればいいのか分からない」という段階からでもご相談いただけます。
よくある質問
Q. 動画編集の経験がなくても作れますか?
作れます。最初はCanvaでスライドを作り、スライドを表示しながら自分の声で説明する方法から始めるとシンプルです。細かな動画編集が必要になったら、その段階でCapCutなどを追加すれば構いません。
Q. CanvaとCapCut 初心者はどちらから始めればいいですか?
接客・研修用のスライド動画なら、まずCanvaをおすすめします。スライド作成と録画を同じツールで進められるためです。字幕を付けたり不要部分を細かくカットしたりしたくなったらCapCutを使う、という順番が分かりやすいと思います。
Q. どんな内容から動画にすればいいですか?
お客様やスタッフから何度も聞かれることから始めてみてください。「予約方法」「来店前の準備」「社内システムの使い方」など同じ説明を繰り返しているものは動画化を検討しやすいテーマです。
Q. 顔を出さなくても大丈夫ですか?
内容によってはスライドと音声だけでも十分伝えられます。最初から顔出しにこだわらず必要になったら冒頭だけ顔を出すなど少しずつ試してみる方法もあります。
Q. AIに任せると、内容が事実と違ってしまいませんか?
その可能性はあります。AIには渡していない情報を推測して文章にすることがあります。料金、対応範囲、社内手順、実績など事実に関わる部分は必ず自分で確認してください。AIには事実を作ってもらうのではなく自分が渡した材料を整理してもらうという使い方がおすすめです。
参考:Canvaではプレゼンテーションのスライドを操作しながら画面や音声を録画でき必要に応じて自分の映像も加えられます。録画後の簡単な動画編集にも対応しています。CapCut Desktopでは画面録画、音声収録、自動字幕などの機能が提供されています。